間取りを考える

住宅の購入は一生に一度あるかないかの大イベント。大半の方は初めて買った住宅に、この先ずっと住み続けることになります。そのため、将来を見据えた間取りにしなくてはなりません。

長い人生を経験してきた方ならご存知だとは思いますが、人間というのは時が流れれば変化する生き物。これに対して住宅というのは自分で手を加えなければ劣化以外にも変化を見せません。ようは物が増えた際に収納が勝手に増える、なんて便利な進化は絶対にしないわけです。環境に合わせて進化、変化するのは人間や動植物くらいのもの。これから物が増えると分かっているなら、初めから収納は多めに用意しなくてはなりません。

また、最も分かりやすいたとえとして子供でしょうか。住宅を購入するに踏み切ったのは子供の存在があったから、という方も多いと思います。そんな子供は1年ごとにびっくりするくらい成長します。昨日までは母親にベッタリだと思っていた子供も、すぐに母親離れ。そうなれば自分の部屋を欲しがることも多いでしょう。この時、子供部屋を用意できなければ子供が可哀想です。

そのため、家を購入する際に子供部屋の間取りを用意する必要があるわけです。確かに家を購入する際に子供が小さいと、今の生活に必要な間取りで家を作ってしまいがちですが、それは浅はかすぎます。成長しない子供はいない。子供が成長した後も快適に暮らせる間取りを初めから考える必要があるでしょう。

こちらのサイトは、子供の成長に合わせた間取りについてわかりやすく書かれています。
子育てしやすい住まい
【日刊 住まい】「成長別」子育てしやすい間取りとは?ママさん一級建築士が提案

大学については、自宅通学か一人暮らしをするかまだわからない要素が多いので、そんなに急いで考えなくても・・・と考える方が多いですが、何も考えないのとあらゆるパターンを想定して準備しておくのとでは大きく違います。家を建てるタイミングは、そういった将来の不確定要素について考えるきっかけになると思います。

私の過去のお客様で、高校生のお子様をもつ方がいらっしゃったのですが、間取りの話から家族の話になり、お子様の大学選びのことにまで話が発展したこともありました。そのとき、そのお客様に教えていただいたのが大学選びを支援する「FUTURE+」という団体。今では学校や塾以外にもこういった支援団体があるようですね。
大学選び支援団体「FUTURE+」

「家づくり」は、人生設計を建てることと同義です。家族の人生、子供の人生を考えるうちに悩むこともあると思いますが、外からの情報や支援を上手に使って人生も家づくりも楽しみながら進めていって欲しいと思います。

 

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