資金計画をたてる
注文住宅を購入するうえで最も重要と言えるのが資金面。いくら良い家が建っても住宅ローンが支払えなければ手放さなくてはいけないかもしれませんよ。
まず前提として知っておいてほしいのが、家を購入するには様々な費用がかかるという事実。分かりやすいところでは住宅の建築工事費。これは4回程度に分けて支払うことが多く、工事請負契約を結んだ際に1割、そして着工時、上棟時、引渡し前にそれぞれ3割となっています。さらに新居に移る際の引っ越し代や家具やインテリアの費用、保険関係、登記関係など。いろいろとお金が必要になってくるわけです。そのため、確実な資金計画が必要となります。
よく貯蓄額と住宅ローンの借入額を合計したものが予算だと思っている方がいるようですが、これはアウト。先ほども言ったように引っ越しや家具の費用などもかかるので、全ての貯蓄を使ってしまうと大変なことになります。貯蓄額から、これから必要になりそうな生活費や、何かあった時のためのお金、そして引っ越し代などを引いたものが住宅に充てられる予算です。
住宅ローンについては年収の25%以内であれば安心と言われていますので、これを目安に。要は年収が360万円の場合、月々に直せば30万円。この25%となるので7・5万円となります。これが家庭のダメージとならない程度の目安。もちろん負担にはなりますが、支払いによって日常生活が質素になることは少ないでしょう。これ以上の負担を背負ってしまうと日常生活に支障が出たり、最悪の場合は支払いが滞ってしまう恐れがあります。
一度支払いが滞ってしまうと、なかなか厳しい状況になってしまうので、絶対に無理はしないように。25%でも厳しいと思えば少し減らすことも検討してみましょう。もっと多く返せるから大丈夫、と思っていても人生何があるか分からないものです。ちなみに、住宅ローン以外の返済もある場合は、それも考慮しつつ決めてくださいね。たとえば車のローンなどですかね。